花を持つ小さなピエロ
技法 | 銅版 |
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制作年 | 1960年 |
限定部数 | EA |
絵サイズ | 57×44.5cm |
価格 | お問い合わせください |
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作品について
花を持つ小さなピエロ
「花を持つ小さなピエロ」は、ピカソの息子、パウロをモデルにしていると言われています。
パントマイム劇においておどけた役回りをする道化であるピエロですが、本作品では、花束を持つピエロが穏やかな筆致と親しみのある表現で描かれています。そのため、ピカソが息子パウロに見ていたであろう純真さやいじらしさが存分に伝わる、温かみのある作品となっているのです。タイトルに「小さな」ピエロ、と付けたのも、そうした気持ちの表れかもしれません。
息子への個人的で温かな愛情を、ピエロに扮した衣装に包んで表現したピカソ。「偉大な芸術家」や「キュビズムの鬼才」とはまた違った、作家の柔らかな一面が垣間見える作品です。