ヨーロッパはもちろん日本でもたくさんのファンを持つオランダの人気作家ハンス・イヌメ。 代表的なミクストメディアやシルクスクリーン・手彩版画のほか、立体のオブジェ作品もあることをご存知ですか？ 絵画の世界観そのままに、お部屋のちょっとした場所に置いて楽しんでいただけるアート作品です。 動物に表情はありません。明るい気持ちの時には明るく、落ち込んだ時にはそっと寄り添って励ましてくれる、そんな唯一無二のパートナーとしても活躍してくれます。 「絵を飾るのに慣れていない」 「飾れるスペースの壁がない」 そんなお悩みがある場合も、まずオブジェから始めてみませんか？ 手軽にアートを楽しんでいただけます。

ポリエステル系の合成樹脂にノルウエー産の御影石と大理石を粉状にした石粉を混ぜ合わせて造られたオブジェは、硬くて耐久性に優れています。アクリル絵具で彩色され、ニスでコーティング。 同じといえども手作りのため微妙にニュアンスが異なります。イヌメの温かさと優しさの表れかもしれませんね。 どうぞお気に入りの動物をお部屋に迎えてあげてください。

オブジェを作るきっかけについて、イヌメはこのように語っています。 「約15年前、翠波画廊の社長である高橋氏が私の動物たちにヒントを得て、作品を購入したお客様へのプレゼント用に作った小さな粘土のオブジェに、私が部分的に色を加えたことが始まりでした。 その後、私は自分のアトリエに戻るとすぐに、ブタやトリをモチーフとした立体作品を自分の手で作り始めました。 実現までには多くの年月を要しましたが、2008年にリーマンショックが起きた時には、最初の立体であるスチールオブジェ制作を構想する時間が充分ありました。 私が制作した大きなスチールオブジェの数点が公共の広場などに設置され、その他にも17点のモザイクベンチがオランダやベルギー、ドイツの公共の場に置かれ、たくさんの方に喜んでもらっています」

「私が作品の中で伝えたいことは、私たちが地球とつながりや関連がありお互いに責任があるということです。 地球は私たちにある唯一の場所であり、予備の星はありません。そのため、私たちはこの生息地を尊重し慈しまなくてはなりません。この上なく重要な生き物も、重要でない生き物も存在しません。だから私はニワトリ、ブタ、ミミズたちを作品の中では主役として取り上げ、驚きや賞賛、一体感や相反し異なる動物とお互いに触れ合う場面を人間と同じように表現しています」

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