20世紀フランス画壇の偉才―ベルナール・ビュッフェ作品展
1月18日(土)~31日(金)
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弱冠20歳で画壇にデビューしてから、今なお世界中の美術愛好家から愛され続けるベルナール・ビュッフェ。
抽象画が主流だった時代に、力強い輪郭線をともなう独特な具象画を描き、人々の孤独な心に寄り添うような独自の作風が高く評価されました
この度、翠波画廊・東京店では20世紀フランス画壇の偉才ーベルナール・ビュッフェの作品展を開催いたします。
初期から晩年にかけて描かれた様々なモチーフの作品を一堂に展示・販売いたします。
お気に入りの一枚を探しに、皆さまのご来廊をお待ちしております。
価格:770,000円税込
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ビュッフェ独自の具象画
ビュッフェは、抽象表現主義が盛んだった時代に、あえて具象的なスタイルを貫きました。
戦後フランスにおける具象絵画の復権に寄与し、「新具象派(La Nouvelle Figuration)」の代表的なアーティストの一人とされたビュッフェの作品は、はっきりとした輪郭線と、抑制された冷たい色調、構図の緊張感が特徴です。
本作品は、1967年に制作されたリトグラフ作品であり、魔性の女である「カルメン」が描かれています。黒の直線で表現されたどこか影を感じるような表情や大胆なドレスは、彼女の攻撃性や大胆さを表現しています。
一方で、カルメンの衣装にはやわらかい黄色と桃色が乗せられており、恋に生きるカルメンの自由奔放さが表現されています。
価格:605,000円税込
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ビュッフェが描く人物画
カルメンと同年に制作された本作品。
ビュッフェはこの作品を描く一年前の1966年に「アルバム、闘牛士」を出版し、闘牛士を「気高く、激しく戦う百獣の王」と表現しています。(ベルナールビュッフェ、リトグラフカタログレゾネより)
闘牛士であるエスカミリオが纏う奇抜な衣装は、力強い直線で生命力を感じるデザインです。ビュッフェはオペラ化の際にマルセイユのオペラ座のために衣装デザインをしたそうです。色彩豊かで華やかに表現されたエスカミリオからは、カルメンが惹かれるのも頷けるほどのカリスマ性が見受けられます。
価格:396,000円税込
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ありふれたモチーフと独自の視点
ビュッフェの作品は、人物や風景、花といった日常的なモチーフを独自の視点で捉え、冷静ながらも感情的な要素を含むことで知られています。
鋭角的なシャープな線を活かして描きあげる昆虫は、ビュッフェの代表的な題材の一つで、1964年には、蝶やテントウムシなどの昆虫をリトグラフ作品として多く残しました。
こちらの「蜂」もそのうちの一つです。標本のように脚が大きく伸びている大胆構図は人々の目を惹き、蜂の鮮やかな黄色と力強い黒色のコントラストが楽しめるユニークな作品です。
価格:770,000円税込
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貴重な作品を一堂に
本作品は、多色の直線によって生みだされた奥行が感じられる背景のなか、中央に描かれた「蘭」が力強く伸びている様子が表現されています。
独自の技法から生み出されるビュッフェ作品ならではの生命力が感じられる作品です。
今回展示・販売するビュッフェ作品は、一人のコレクターが長年かけてコレクションした作品を譲り受けたものです。
そのため、今ではなかなか市場に出てこない貴重な作品も含まれております。
この機会にぜひ、ビュッフェの生命力が感じられる貴重な作品をご覧ください。