【会期終了】藤田嗣治作品展
藤田嗣治「座る少女」
墨・インク・紙
「藤田嗣治作品展」
2022年6月18日(土)~7月2日(土)
終了しました
10:00~18:00 日祝休廊
会場:翠波画廊
貴重な肉筆作品から挿画本までを一堂に!
2 0 世紀初頭、芸術の街パリで瞬く間に一世を風靡した日本人画家、藤田嗣治。
その成功の秘訣には、藤田独自の技法とスタイルによる表現を模索したことにありました。
この度、翠波画廊では、成功のカギとなった” 墨” を使って描かれた肉筆作品をはじめ、力を注いだ挿画本まで、藤田の可能性を広げた様々な表現を、一堂にご覧いただける展覧会を開催します。
ぜひこの機会にご高覧ください。
藤田嗣治と猫
藤田嗣治と言えば、「猫」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。愛猫家であった藤田の描く作品の中に登場する猫たちは、それぞれが生き生きと愛くるしいポーズをとっており、今もなお強い人気を博しています。
今回新たに入荷した作品は、1929年にパリにて出版された挿画本『猫十態』より、「仰向けの猫」です。
当時の職人の名をとり、”マカール法”と呼ばれる混合技法で、藤田自身も製版から仕上げまで立ち会っている、100部限定の貴重な一枚です。
「猫十態:仰向けの猫」
1929年 銅版 100部
価格:お問い合わせください
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藤田嗣治と子ども
「子供十態:花を持つ少女」
1929年 銅版 100部
価格:お問い合わせください
藤田嗣治と聞いて、猫と同じくらいに彼の代名詞である「子ども」を思い浮かべたかたもいらっしゃったのではないでしょうか。子孫のいない藤田は、自分が描いた子供たちをわが子のように愛したといいます。
今回、挿画本『子供十態』より「花を持つ少女」が新入荷しました!
『子供十態』の入荷はとても久しぶりですので、喜ばしい限りです。お探しの方はこの機会にお見逃しなく!
ビュイッソンさんのオフィスへ!
パリへ出張し、藤田嗣治研究の第一人者である世界的権威、シルヴィ・ビュイッソンさんのオフィスへ伺いました!
世界中より依頼される藤田嗣治の鑑定を引き受けるだけでなく、藤田に関する展覧会の協力や、藤田のカタログの編纂もされるなど、数々の分野でご活躍されています。
翠波画廊もビュイッソンさんとは密に連絡を取り合い、アドバイスをいただいたり、作品のご紹介をいただいています。
「猫の本」がすべてそろって新入荷!
世界中で大人気の「猫の本」が、この度、20種全てそろった状態で入荷いたしました!
すべて一点ずつのご案内となりますので、
20匹の猫たちの中に、お目当ての猫がいらっしゃる方は、お早めにお問い合わせください。
「猫の本」とは・・・・
1930年にニューヨークにて出版された挿画本です。
藤田が前年パリで描いた20点の猫の素描をもとに、コロタイプ印刷による版画作品に、マイケル・ジョゼフがつけた猫の名前と書き下ろしの短文が添えられ、フランスの手漉きのアルシュ紙を使用し限定500部で制作されました。
「画家にして版画家」と呼ばれたほど、版画制作にも力を入れていた藤田。1920年代だけで、30点以上の挿画本を手がけました。
愛らしい「猫の本」は、飾っていただくと猫の気品ある表情が引き立ち、格調高い空間を作り出します。藤田作品のファンの方はもちろん、猫好きの方にもたまらない一枚です。
藤田の猫に対する深い愛情や、鋭い観察眼とデッサン力が感じられる本作。ぜひご自宅で楽しんでみませんか?
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藤田嗣治作品を多くの方にお楽しみいただいております
※翠波画廊ホームページ「お客様のお部屋紹介」より
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― 藤田嗣治 1886〜1968年―
1913年に渡仏後、ピカソやモディリアーニなどの画家たちと親交を深め、エコール・ド・パリの一員として名を成す。
1920年には、藤田のトレードマークのグラン・フォン・ブラン(素晴らしき乳白色)が絶賛され、画家としての揺るぎない地位を確立。
1929年、17年ぶりに帰国した後は、渡仏、渡米を経て1933年帰国。
第二次大戦中は戦争画も描いた。
1949年に渡仏し、1955年にフランス国籍を取得。
1968年、81歳にて死去。
作品は世界中の美術館に所蔵されており、今もなお高い評価と人気を誇る。
高い人気を誇る藤田嗣治作品を一堂にご覧いただける、またとない機会です!
入場は無料です。ぜひこの機会にご高覧ください。