待望の ダリ 版画新入荷のお知らせ
私の絵画はどれも、私という小宇宙のかけらにすぎない
これは、20世紀の奇才サルバドール・ダリの言葉です。 2016年、京都市美術館と国立新美術館を巡回して開催された大規模な回顧展「ダリ展」は、日本では約10年ぶりとなる本格的な展覧会でした。 ダリ展の最後に登場したこちらの空間は、そのインパクトと奇抜さに、来場者の目はもちろん、カメラも釘付けにしました。これは、フィゲラスの「ダリ劇場美術館」内にある驚きの部屋を再現したもの。 ソファの唇、暖炉の鼻、壁の風景写真の目は、所定の位置から眺めると、ハリウッド女優メイ・ウエストの顔に見えます。ダリの奇想を体現したかのような空間で、まるでダリの世界に入り込んでしまったかのような 不思議な感覚さえ覚えます。通常画家がキャンバスという二次元で展開する世界とは違った様相ですね。 では、そもそもダリは本当に「画家」だったのでしょうか?
1904年スペインの小都市フィゲラスに生まれたダリは、図象の古典的表現法から出発し、そこから革新的な作品や、視覚的な遊び心を誘発する数々の創作物を生み出しました。油彩を中心としながらも、版画や彫刻、デザイナーのほか、作家、映画監督、舞台芸術家などへも手を広げたダリ。 ルネサンスの芸術家たちと同様、自らの表現手段を絵画に限定することはありませんでした。未知なる発見や可能性を求め、新たな技法や手段を試し、常に先を目指し続けたダリの芸術は多岐にわたり、私たちの前で新たな世界を創造してくれたのです。そしてどのような分野の世界であれ、ダリは、ダリであることをやめませんでした。
当時ダリは、自身の派手なパフォーマンスや、数々の刺激的な言葉、メディアを通した行動、そして個性的な風貌などによっても世間から注目されていました。そのなかの一つの言葉がこちらです。 「私の絵画はどれも、私という小宇宙のかけらにすぎない」 ダリは、作品と自分、社会的生活と芸術家としての活動などをはっきりと区別することなく、むしろどちらがどちらか分からなくなるほど密に置くことで、総合芸術という思想を深めたのです。すなわち、すべてがダリ。作品もダリ、生活もダリ。時間も空間もすべてがダリであり、そこから派生する創造物は、ダリのかけらに過ぎない……
21世紀に生きる私たちの前にも、ダリは輝き続けています。その多くは美術館にて堂々と静かに、そしてこのたび翠波画廊には、版画作品が多く入荷しました。 ぜひ、ダリという世界が生んだ奇跡のかけらをお手元に…!
「時間と空間」 1973年 リトグラフ 75.5×49.8cm
ダリの象徴ともいえる時計のそれぞれの時刻には、版画「シュルレアリスムの思い出」で使われている画面が置かれており、非常にダリらしい版画です。原画のある作品ですが、ぜひコレクションに加えていただきたい一点。
「フロールダリ Ⅱ」 1981年 リトグラフ 88x63cm
時間と空間を一刀両断するかのような、ダリ独特のユニークな世界が広がる一枚。絵のサイズは、88x63cmと大きく、空間的広がりが清々しい開放感をもたらします。また横サイズの「フロールダリI」もございます。
「四季:冬」 1972年 リトグラフ 40x55cm
ダリの四季シリーズのうちの「冬」です。一見すると暗い空や赤い台地が不穏に思えてしまいますが、実はカラフルな人物たちが炎を囲んだり、手を繋いで踊ったりと厳しい冬の中を楽しんで生活している様子が楽しい風景です。真冬の今こそ、冬を楽しむ一枚としてお勧めします。また春を先取りしたい方には、同じシリーズの「春」もございます。
今、ダリ版画を手軽に購入できる理由
ダリの油彩はシャガールやピカソと同様、美術館に所蔵されるなど高額で取引されていますが、版画については、カタログレゾネの刊行以前に、ダリとははっきりしない状態の作品が多く出回った関係で、価格が不安定でした。 レゾネ刊行後は、その評価や価格も安定してきましたが、まだまだシャガールやピカソのサイン入りの版画と比べても比較的安価で購入することができます。今後価格が上昇する可能性もございますので、まさに今、人気のダリを手軽にご購入いただける好機です! 巨匠ダリの魅力が存分に凝縮された版画作品をぜひ飾られてみてはいかがですか。 作品は他にも多数入荷しました。ぜひご覧ください。
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1. 絵画購入のご相談
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2. お部屋に合わせた絵画のご提案
「この部屋のこの場所にあう絵を探している」そんなご相談も承ります。サイズやお部屋の雰囲気、ご予算のご希望などお知らせください。1,000点以上の豊富な在庫作品から、あなたのお部屋にぴったりの1枚をご提案させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。
3. 絵画を使った節税対策
2015年度から美術品に関する税制が変わり、取得価額が100万円未満の美術品が償却資産に出来るようになりました。経費での絵画購入をご検討の場合は、まずは翠波画廊にご相談ください。購入後の流れ、売却なども視野に入れた具体的な内容をアドバイスします。
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