100歳を超える長寿の画家
~小倉遊亀、片岡球子、篠田桃紅など
以前の記事「画家のキャリアは何歳がピークなのか?」で、1915年にキューバに生まれて2017年に102歳を迎えた現役画家のカルメン・ヘレラさんを紹介しましたが、実は、日本にはもっと高齢の画家がいます。
最初の一人は、残念ながら昨2017年にご逝去されましたが、享年113歳の女性画家、後藤はつのさんです。1903年生まれの後藤さんは、抽象表現主義の大家マーク・ロスコと同い年でした。 世界各国の平均寿命ランキングを見るとわかるように、日本は健康と長寿の国です。
2015年に亡くなった豊田三郎さんは、1908年生まれで享年107歳。男性としては異例に長命の画家でした。
翠波画廊取り扱い作家の中では、小倉遊亀さんも100歳越えの長寿画家です。彼女は1895年生まれで、2000年に亡くなったときには105歳でした。
「つかのま」シルクスクリーン 小倉遊亀さんは、女性画家としては上村松園さんに次いで二人目の文化勲章を受章した、日本美術界の功労者です。1990年から1996年にかけて日本美術院理事長を務め、1999年には104歳でパリでの個展を開催するなど、老いてますます盛んな方でした。
「富士二題:富士―青―」リトグラフ、本金砂子、本プラチナ泥
ここまでは物故者ばかりでしたが、実は現役で100歳オーバーの画家もいらっしゃいます。それが、翠波画廊でも取り扱っている篠田桃紅さんです。
「炎(軸装・共箱)」リトグラフ(石版画) 篠田さんは写真家のロバート・キャパと同じ1913年生まれで、2018年3月には105歳を迎えます。 篠田さんは5歳で父親から書を習い、書家としてキャリアをスタートさせます。1956年に渡米して、抽象表現主義絵画が流行していたニューヨークで、文字を離れて墨の抽象画(墨象)を描くようになりました。ちなみに、翌1957年にはあの草間彌生さんが渡米しています。二人の年齢は16歳離れていますが、ニューヨークで出会っていたかもしれません。 1958年に帰国した篠田さんは、以後も世界的な評価を得ていて、近年はエッセイでも有名です。2015年の著書『一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』(幻冬舎)はベストセラ―になり、続編が次々と刊行されています。 最近は未婚のキャリア女性のロールモデルとして、テレビにも登場されました。 ちなみに、画家にこだわらなければ2018年現在、世界最高齢は鹿児島県に住む田島ナビさんです。田島さんは1900年生まれの117歳とのことです。
物故巨匠から現代アーティストまで 翠波画廊では幅広い作品を取り揃えております。
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