ジョルジョ・デ・キリコという頑固者
~同業者にも取引先にも顧客にすら馴れ合うことを拒否した芸術家
「ゴーギャンは偽物の画家」、「セザンヌの風景画は稚拙で醜悪」、「マティスは絵の形にすらなっていない」、「モディリアーニの人物画は箸にも棒にもかからない代物」、「ダリの不快な色彩は吐気を催させる」…これらはジョルジョ・デ・キリコが同時代の他の画家を評した言葉です。
ジョルジョ・デ・キリコは、その知名度と絵のユニークさにかかわらず、美術史上の位置づけが難しい画家です。 また、シュルレアリスム自体が定義のあいまいなものです。 ジョルジョ・デ・キリコが生まれたのは1888年で、シャガールや藤田嗣治と同世代になります。名前からわかるように生粋のイタリア人ですが、生まれ育った場所はギリシャでした。 第一次世界大戦にイタリア軍兵士として参加したキリコは、人間性が問い直されるような戦争体験をして、戦後に実存の不安を描くような形而上絵画の代表作をいくつも発表します。 イタリア国内で活動していたキリコの名前が、再び美術業界を騒がせたのは、1947年のことです。ダリオ・サバテロという画商が、キリコの絵をコレクターに売ろうとして、キリコに真作の証明書を求めたところ、「これは贋作だから燃やせ」との返答があったのです。 実はキリコは、形而上絵画自体を否定したわけではありません。というのも、1940年代から50年代にかけて、キリコは過去の形而上絵画を新たに描き直しているからです。言ってみれば、贋作認定した絵画の代わりに、自分が納得できる新たな真作を描いたわけです。
参考文献
|
翠波画廊では、ジョルジョ・デ・キリコ作品のご用意がございます。
作品はこちらよりご覧ください。
5分で身につくアートの教養、定期配信中!
登録は無料!下記よりご登録ください
登録は無料!
メールマガジンにぜひご登録ください ↓↓
【配信コンテンツ】
1. 役立つアートコラム(月3~4回配信)
読むだけで最新のアートシーンや絵画の知識が身につくコラム。アート初心者からコレクターの方まで必読です。
2. イベント情報
画廊でのワークショップやセミナーのご案内をいち早くお知らせ!
3. 展示会のご案内
翠波画廊で開催する展覧会や、全国百貨店での作家来日展情報などをお知らせいたします。
私たちにできること
1
絵画購入のご相談
些細なこともお気軽にご相談ください。
30日以内の返品保証など
安心のサービスをご用意
2
お部屋やご予算に合わせた
絵画のご提案
お客様のご要望をお伺いし、
1,500点以上の豊富な作品から
最適な一枚をご提案いたします。