シェパード・フェアリー

アメリカを代表するストリートアーティスト、シェパード・フェアリー。ファッションブランドObey Clothingの創設者でもあり、ロサンゼルスを拠点に活動しています。

1989年、ロードアイランド州の美術学校在学中に、フランス人プロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントの肖像画のステッカーを制作し多くの都市に貼り始め、世間の注目を浴び始めます。
ステッカーを貼るという新しいスタイルは、ストリートアート界に大きなインパクトをあたえ、1994年には、アンドレ・ザ・ジャイアントのステッカーに変更を施し、「Obey Giant」と呼ばれてさらに人気になりました。

2001年、ファッションブランドObey Clothingを立ち上げ、商業デザイナーとしても売れていくとともに、アーティストとしての活動も充実させていきます。
2008年の大統領選挙で民主党のオバマ候補を応援するためにポスター≪HOPE≫を制作。
公式ポスターにも採択され、ロンドンデザインミュージアムの2009年デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞し、同年には、初めての美術館での個展「需要と供給」（ボストン現代美術館）も開催。フェアリーの名は世界的に有名となりました。

メッセージを込めたポスターやステッカーなどを制作し、ホームレスやLGBTなどのマイノリティに対する支援を行うなど、「幅広い人々と直接的につながること」「政治的なメッセージを楽しく伝えること」を目指し、精力的にアート活動をしています。