マネとモネの違いは?
カードゲーム「マネとモネとマネのマネ」って何?
『マネとモネとマネのマネ』
印象派の兄貴分として知られた画家マネ(Manet)と印象派の画家モネ(Monet)。
この二人は名前も活躍した時代も似ているため、よく混同されます。
マネのほうが8歳年上でサロンデビューも早かったので、のちにモネがサロンに登場したとき、マネは自分のニセモノが現れたと勘違いして憤慨したとの逸話も残っています。
誤解が解けてからはお互いに気の合う仲間となったのですが、その名前の類似は現代で美術史を学ぶ私たちをもいまだに混乱させています。
そんなマネとモネを題材にしたカードゲームがあります。
ゲームの名前は『マネとモネとマネのマネ』。
なんだか早口言葉のようですね。いったいどんなゲームでしょうか。
マネとモネの絵がコンパクトなカードに
(左からモネ、モネ夫人カミーユ、モネ長男ジャン)
『マネとモネとマネのマネ』の箱絵は、マネ《草上の昼食》でピクニックをする3人の人物と、マネをオマージュしたモネ《草上の昼食》の絵とが組み合わさったデザインです。
箱を開けると30枚の絵画カードと取扱説明書が入っています。
絵画カードのほとんどはマネとモネの絵画です。
マネの絵のカードには「マネ」、モネの絵のカードには「モネ」と書かれています。マネとモネ以外の絵もあります。
たとえば、マネ《オランピア》をゴーギャンが模写した絵には「マネのマネ」と書かれています。マネの真似(模写)という意味です。
マネの自画像にも「マネのマネ」と書かれています。マネが描いたマネだからです。
もちろん、モネの自画像は「モネのモネ」です。モネが描いたモネです。
また、マネが描いた《庭のモネ一家》という絵には「マネのモネ」と書かれています。マネが描いたモネという意味です。混乱してきました。
マネやモネが好きな人は、絵が美麗なカードになっているのを見るだけでも楽しめます。
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『マネとモネとマネのマネ』の遊び方
マネとモネの絵がコンパクトなカードに
「マネのモネ!」と続けて宣言
まず、すべてのカードをよくまぜて、裏向きの山札を一つ作ります。
最初のプレイヤーは山札のいちばん上にあるカードをめくって、それを絵が見えるように場において、何のカードであるかを宣言します。マネの絵なら「マネ!」、モネの絵なら「モネ!」、マネの自画像なら「マネのマネ!」といった具合です。カードには「マネ」、「モネ」などと書かれているので、最初は間違えることはありません。
次のプレイヤーは、同じように山札のいちばん上をめくって、それを前の人が置いたカードの文字部分を隠して絵だけが見えるように重ねて、下から順に「マネ!」、「モネ!」、「マネのマネ!」などと宣言します。
正しく宣言できたら、次の人も同じようにカードをめくって場に重ね、下から順に「マネ!」、「モネ!」、「マネのマネ!」、「モネ!」などとリズム良く宣言していきます。リズムが合わなかったり宣言を間違えたりしてそれを指摘された場合はラウンド終了となります。
文字が隠れたカードは記憶に頼って宣言するため、ゲームが長く続くほど宣言を続けるのが難しくなります。
4枚くらいしか並べられていないときは「マネ!」、「モネ!」、「マネのマネ!」、「モネ!」などと覚えることができるのですが、これが5枚、6枚と増えていくにつれて「マネ!」、「モネ!」、「マネのマネ!」、「モネ!」、「マネ?」……とあやふやになってしまいます。
「ドガのマネ」や「ルノワールのモネ」もあります
『マネとモネとマネのマネ』において、どんどん覚えねばならないカードが増えていく様子は、詩人の谷川俊太郎さんの絵本『これはのみのぴこ』や、イギリスの童謡マザーグースの言葉遊び歌「これはジャックの建てた家」と同じ趣向です。
「これはジャックの建てた家」「これはジャックの建てた家に寝かせた麦芽」、「これはジャックの建てた家に寝かせた麦芽を食べたネズミ」、「これはジャックの建てた家に寝かせた麦芽を食べたネズミを殺したネコ」と、どんどん文が長くなっていく言葉遊びを聞いたことがある人は多いでしょう。
「これはジャックの建てた家」のような積み上げ歌には一応ストーリーがあって覚えやすくなっているのですが、『マネとモネとマネのマネ』の場合は、逆に間違えやすくなるようにカードが作られています。
たとえば、モネ《草上の昼食》のカードは「モネ」と思ったら、マネへのオマージュだから「マネのマネ」だったり、マネが描かれているから「モネのマネ」と思ったら「ドガのマネ」だったり、モネが描かれているから「マネのモネ」と思ったら「ルノワールのモネ」だったり、ひっかけ問題がたくさん隠れているので油断ができません。
『マネとモネとマネのマネ』は、モネの《睡蓮》の神経衰弱ゲーム『スイレントスイレン』をデザインした中村誠さんによるインディーズゲームで、「ゲームマーケット2022大阪」で販売されました。
マネやモネが好きな方にはぜひ遊んでいただきたいのですが、制作数が少ないので入手は難しいかもしれません。どこかで見つけたらぜひプレイしてみてください。
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作品はこちらよりご覧ください。
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