出先でメイクをちょっと確認したいときってありますよね？
そんなときに便利なのが、小さくて薄くて割れないアクリル製のカードミラー。
クレジットカードサイズで、オモテは鏡、ウラはさまざまなデザインになっています。
先日、100円均一ショップのダイソーで見つけたのが名画をあしらったカードミラー。
さっそく買って試してみました。

購入したカードミラーの名画は、フランスの印象派モネの出世作《印象・日の出》でした。
でも、油絵作品と比べてみるとずいぶん印象が違います。
クレジットカードサイズで縦横比が異なるので上下左右を断ち切ってトリミングしてあるからでしょうか。
実はカードミラー版は、鮮やかな色彩になるように彩度を高めて、さらにキラキラ加工を施して、今風に言えばインスタ映えするよう作られているのです。
これなら若い人にも受けそうですね。

よく見ると《印象・日の出》のカードミラーの台紙には「名画、C」と書かれています。
このダイソーのカードミラーシリーズは、Aが３種類、Bが３種類、Cが３種類の計９種類が販売されているのです。
それぞれのラインナップは次のようになっています。

A
ゴッホ《星月夜》
ゴッホ《ひまわり》
ゴッホ《夜のカフェテラス》
B
ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》
クリムト《アデーレ・ブロッホ＝バウアーの肖像I》
クリムト《接吻》
C
モネ《印象・日の出》
モネ《日傘をさす女性》
フェルメール《真珠の耳飾りの少女》

キラキラ加工のおかげで、ゴッホの《星月夜》や《夜のカフェテラス》で星が輝くさまも素敵ですし、金色をふんだんに使ったクリムトの絵はさらにゴージャスに見えます。モネやフェルメールなどの落ち着いた絵のグラマラスバージョンにも一見の価値があります。

最近、アートのグッズが売れているそうです。
アートグッズがどこで売っているのかといえば、もっともよく目にするのは美術館や博物館などに併設のミュージアムショップです。
これらのショップで売られているミュージアムグッズに注目した書籍も出版されて、注目を集めています。
北海道大学大学院で博物館学を学んだミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美さんによる書籍を見ると、それぞれの博物館、美術館がお客様に楽しんでもらいながら収益をあげようと、さまざまな企画に取り組んでいることがわかります。

書籍で紹介されているのは、Tシャツ、トートバッグ、レターセット、クリアファイル、バッジなどの定番品ばかりではありません。

たとえば、京都市京セラ美術館のミュージアムショップでは、コーディアル（ハーブや果物を漬け込んだシロップやお酒）の制作キットが売られています。京セラ美術館ならではのユニークなポイントは、京都の北山杉が入っていて、杉の香りが楽しめるところです。
また、東京国立近代美術館のミュージアムショップでは、全長40メートル以上に及ぶ横山大観の大作水墨画巻《生々流転》を、20分の1スケールで収録したマスキングテープが販売されています。
美術館や博物館に出かけて、そのミュージアムならではのグッズを見つけるとうれしくなりますね。
翠波画廊でも、ギィ・デサップ、ハンス・イヌメ、ドウツなど契約作家のギャラリーグッズを販売しています。オンラインショップもあるので、ぜひご覧になっていってください。

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