メールマガジンでは、初めて絵の購入を検討されたご夫婦が、デサップの作品を選ばれたというエピソードをご紹介しました。 画廊に立ち寄られるお客様の中で、デサップの名前は知らなくとも、絵をどこかで見たことがあるという方がよくいらっしゃいます。 どこかの百貨店でしょうか、それともどこかのホテルなどでしょうか。 印象的なデサップの作品は、一度見ると忘れられない余韻を残してくれるのだといいます。 また以前、別のお客様で、このような出来事もありました。

デサップに導かれたご夫婦の話

ある日、50代くらいのご夫婦がご来廊されました。 米寿を迎えられるお父様へ、兄弟親戚でお金を出し合って、絵を贈りたいと考えていらっしゃるとのこと。 こちらも初めて絵を購入されるということでしたので、どのような絵が相応しいのか分からないというご夫婦に、 花の絵や風景画など、華やかで明るい絵をいくつかご案内していたところ、ご主人が「あっ」と声を上げられました。 それはデサップのパリの街並みを描いた油彩画でした。 ご主人は奥様に、ご両親が若い頃に一度だけパリに行ったことがあるため、この絵を見たら昔を思い出して喜ぶかもしれない、と話されました。

それを聞いた奥様も「傘を差したカップルもいて素敵」と、 デサップの風景画に描かれた男女の姿を見て笑顔になりました。 お二人とも大変気に入られましたが、考えられていたご予算よりオーバーしていたため、 親戚の皆様にも相談しないと決められないとのこと。 そのため、その日は作品の写真を撮り、「みんなを説得してみます！」と言って帰られました。 そして後日、ご夫婦が再びいらっしゃいました。お二人とも笑顔です。 ご両親に作品の写真を見せたところ、「あの時の思い出が蘇る」と大変喜ばれ、 当時を思い出したのか、照れたように笑われたそうです。 この絵を見て「毎日笑顔で過ごしてほしいから」記念の一枚はこれしかないと親戚一同納得され、ご購入を決められました。