fbpx
画廊会員 募集中!! 絵画買取はこちら

世界で最も有名な日本人洋画家、技法の謎が徐々に明らかに
~藤田嗣治の乳白色

エコール・ド・パリの一人として活躍した藤田嗣治。
一般に「パリ派」とも訳されますが、特に彼らにグループとしての主義主張があったわけではありません。
第一次世界大戦に前後する時代、1910年代から20年代に異国から芸術家としての成功を夢見て、当時最先端都市であり芸術の都だったパリに移り住んだ画家たちを総称してエコール・ド・パリと呼びます。

絵画に留まらず音楽や文芸や舞台芸術での成功を目指して、おそらく数千とか数万という単位で世界中から芸術家たちが集まっていた時代。
そのなかで画家として成功したのがロシア出身のシャガールやポーランド出身のキスリング、ブルガリア出身のパスキン、リトアニア出身のスーチン、イタリア出身のモディリアニ、スペイン出身のピカソたちでした。
彼らの特徴は画風が「自己流」だったということ。
外国からきた彼らはそのオリジナリティで勝負したのです。これに呼応してユトリロやルソー、ボーシャンなどフランス人でも正統な美術教育を受けた職業画家ではなく、ほかの仕事を持ちながら独自の画風を形成した素朴派と呼ばれる画家もエコール・ド・パリと呼ぶのは、「自己流」という共通点があるからです。

実は当時、日本からは洋画家を中心に数百人規模の画家や画家のタマゴたちが渡仏していましたが、藤田の成功は突出していました。
なぜ藤田だけがこれほどの成功をおさめることができたのかは、簡単にいえばオリジナリティがあったから。
日本画で使う面相筆を用いた独特の細い線描と透き通るような肌がその特徴でした。
近年の研究で白い肌を表現するために下地にシッカロールを混ぜていたことが分かりましたが、これなどは他のどんな画家も、日本人でさえ思いもつかない藤田独自の技法だったといえるでしょう。
ここにきて藤田の評価が高まるとともに、フランスでも藤田という画家自身について、そしてその独自の技法についての研究が、多くの研究者によって進んできています。
今後もさらなる研究によって、徐々に明らかにされていくことでしょう。

 

f yokotawaruburondonorafu_2

藤田嗣治「横たわるブロンドの裸婦」

 

藤田嗣治作品一覧はこちら>>

 

 

 


5分で身につくアートの教養、定期配信中!
登録は無料!下記よりご登録ください

登録は無料!
メールマガジンにぜひご登録ください ↓↓

※半角英数でご記入ください。

プライバシーポリシーはこちら

 

【配信コンテンツ】

 

1. 役立つアートコラム(月3~4回配信)

 読むだけで最新のアートシーンや絵画の知識が身につくコラム。アート初心者からコレクターの方まで必読です。

 

2. イベント情報

 画廊でのワークショップやセミナーのご案内をいち早くお知らせ!

 

3. 展示会のご案内

 翠波画廊で開催する展覧会や、全国百貨店での作家来日展情報などをお知らせいたします。

アートコラム一覧

私たちにできること

1

絵画購入のご相談

些細なこともお気軽にご相談ください。
30日以内の返品保証など
安心のサービスをご用意

2

お部屋やご予算に合わせた
絵画のご提案

お客様のご要望をお伺いし、
1,500点以上の豊富な作品から
最適な一枚をご提案いたします。

3

絵画を使った節税対策

経費で絵をご購入の方へ、
作品のご提案から購入の流れまで
ご案内いたします。

絵画を買って節税?