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Vol.7 絵画と資産運用 その4

前回は欧米の絵画投資は、オルタナティブ投資の分野と位置付けられ、その道のプロフェッショナルに支えられているという話をいたしました。

では突然ですが、資産運用で最も大切なことは何かみなさんはご存知でしょうか。
日本ではあまり重要視されていないのですが、世界標準で最も大切なことは投資対象となる資産が「流動性」を持つことです。
流動性とは一言で言えば「売りたいときにいつでも売れるか否か」です。


資産運用というと日本ではほぼイコール株式投資、あるいは株式も対象とした投資信託への投資ですが、それ以外にも国債などの債券や金(ゴールド)に代表される貴金属や不動産などがあり、その昔バブルのころはゴルフ場会員権などももてはやされました。


それぞれの資産は流動性にかなりの違いがあります。
取引所に上場されている株式であれば売りたいときにほぼいつでも売れますが、不動産はそうはいきません。
買い手が現れるか否かは時の運とまではいいませんが、売却に相当な時間を要することがしばしばあります。
そうした売れるか否かの時間差がそのまま流動性の差ということになります。
時間差は数値では示しにくいのですが、数値で示せる流動性の差もあります。それは「売買の価格差」です。


銀行で外国為替の相場表を見ますと円とドルでは例えば以下のような表示があります。

銀行のドル買い;100円

銀行のドル売り;102円

その差は売り買いで2円、2%です。同じ為替でもユーロは、

銀行のユーロ買い;136円

銀行のユーロ売り;144円

なんと売り買いの差は8円、6%も差があるのです。
こうした売買の差が「流動性の差」です。
つまり円からみると「ドルはユーロより流動性がある」ということになります。
何故このような差があるのかと言いますと、我々の売買の相手方の銀行は、ドルを買ったら価格が変動しないうちにすぐ売ります。
ユーロに比べてドルは買い手がすぐ見つかるので、売買の差を小さく取っても損はしないのです。


このように為替の売買価格差(スプレッド)は銀行やネットなどでかなり客観性のある数字を見ることができます。
資産を運用する側から見れば、売買差額は極力ないほうが有利です。
売り買いを繰り返すと、価格が動いていなくてもコストがかかってしまうからです。


ゴルフ会員権の相場表を見ますとそれが一目瞭然となります。
例えば日本で一番高価な会員権の小金井カントリー倶楽部を例にとりますと、最近の相場表には

売り希望;5,800万円

買い希望;4,800万円

二つの希望価格が示されていて、その差は1,000万円、約20%もあります。
実際の取引はこの間の価格で合意される可能性が高いと思われますが、すぐ売りたいと思えば買い希望に合わせざるをえません。
買った会員権を売っただけで1千万円、2割の損ということになるかもしれないのです。


資産を運用している側からすると売買価格差よりさらに大事な流動性の問題があります。
それは、買い手がすぐに現れるか否かです。
例えばバブル崩壊時、不動産やゴルフ会員権は買い手が現れず、価格だけがひたすら暴落を続けました。
また2000年前後のITバブルの崩壊の時には、株価が頂点から崩壊していく過程で上場株式であっても何日も買い手が現れずに価格だけが下がっていくという状況が現れたことがあります。
こうした状態を専門的には「流動性の枯渇」と言います。
これが資産運用にとっては最悪の事態です。

こうしたことから資産運用の国際標準では「資産運用で最も大切なことは対象資産が高い『流動性』を持つこと」となるのです。

みなさんもご自分の資産をこの流動性という基準で洗い直してみてください。
ちなみに代表的な資産を流動性の高いほうから並べると以下のようになり、書画骨董の流動性は他の金融資産などと比べると、残念ながら低いのです。

現預金>金地金>上場株式・債券>非上場株式・債券>ゴルフ会員権>不動産>書画骨董

書画骨董の流動性が低い理由は、売りたい時にすぐには売れない可能性があることと、売買の価格差が大きい可能性があることによります。

つづく

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